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適材適所

2021.08.05
新築

奈良時代につくられた日本書紀において

スギ・クスノキは舟に、
ヒノキは宮殿に、マキは棺に使いなさい

と記述されていることをご存じですか??
これらの樹種は、
形質に優れ加工しやすいことなどから
私たちの生活において古くより利用されてきました。



木材の性質に合わせて適した場所や
用途で使うことを「適材適所」と言います。

日本の家造りには適材適所という
昔からの知恵が生かされています( *´艸`)

家の骨組みとなる構造材として主に使われるのは
針葉樹である杉(スギ)や桧・檜(ヒノキ)
今は国産では少なくなってきましたが
松(マツ)類です。

針葉樹は通直に育ち成長が早いことから、
住宅需要向けに戦後多く植林されました。

広葉樹よりも軽くて加工しやすいから
大工にとっても扱いやすいのが特徴です。



柱には桧や杉が一般的です。
強度が必要な梁には粘りのある松を使うこともあります。



湿気やシロアリに耐えなければならない土台
大引き・根太といった床下部分や水回りには
桧や桧葉(ヒバ)等の芯持ち材を用います。

※桧はシロアリに強いとされているのは
 研究の結果でヒノキに含まれる
 『αカジノール』などの化学成分に
 防蟻の効果があることが分かっています。
 桧から抽出した成分を使用した防蟻剤もあるほどです!!

ただ・・・桧や桧葉が他の木材よりは
シロアリの被害が少ない品種というだけで
湿気が多く、換気が悪い場所には
シロアリは発生するので!!油断大敵です!
あと・・・最近の大雨である浸水などで
構造材が水に浸かった後もシロアリが
発生する可能性があります(; ・`д・´)



梁として使われる樹種は柱や土台よりも多くなります。

杉(スギ)

無垢材、集成材共に梁として良く使われる材料です。
柔軟性があり、加工性もよい上に
日本の山には流通量も多く比較的安価。
曲げヤング係数とせん断強度は
他の針葉樹に比べて低めなので
杉はヤング係数とせん断強度が高めの材に
比べて大きな寸法の材料を使う事になります。

※杢承の家づくりには美杉の天然乾燥の杉を使用!

米松(ベイマツ)

曲げ強度、せん断強度共に文句なしの材料です。
一般的に米松の無垢材がよく使われます。

※ウッドショックで入手困難

地松(ジマツ)

国産の針葉樹の中ではトップクラスの硬さです!
曲げヤング係数も非常に高いく
粘りがあり、強度や耐久性に優れています。
梁材には適していますが・・・
生産数が少なく伐採時期も限られているため
全国的に流通量が少ないので
希少材で価格の高く入手は難しいです(-_-;)

唐松(カラマツ)

日本の固有種であり日本に自生する
針葉樹高木の中で唯一、
秋に黄葉し落葉する木です。
落葉するので「落葉松」と書いて
カラマツと読むこともあります。
冷涼な気候でも生育することができ
北海道や東北、長野県に
多く植林されている木材です。
唐松の育林は歴史が長く
明治時代から各地で造林されてきました。
曲げ強度が強い為、梁に適しています。
節にこだわらなければ
流通量も多く安価となります。

蝦夷松(エゾマツ)・とど松(トドマツ)

カビやシロアリに弱く耐朽性は低めだが
白っぽい見た目から化粧部分に使いやすいです。
他の白色の材料
(ホワイトウッドやパイン材、SPFなど)との
色の愛称もよいです(*‘∀‘)
主に北海道で構造材として多く使われています。
曲げヤング係数、せん断強度は杉より強いです。

レッドウッド(欧州アカマツ)

曲げヤング係数、せん断強度は高めです。
レッドウッドは集成材が輸入されています。
流通量も多い為、安価で手に入ります。

※ウッドショックで入手困難

樹種によるせん断強度の強さは
米松>唐松>杉・蝦夷松・とど松
の順番に強いです。

曲げヤング係数の強さは
米松>蝦夷松・とど松>唐松>杉